ガーデン・ロスト

ガーデン・ロスト
本当の意味で、わたしはもう高校生じゃないんだな、と思った。

本は読む人の年齢に、とき、に左右されて、どうしようもなく形を変えるものだけれど、

ほんの少し前まで私が必死に追いかけていた、とき、を、私は通りすぎたんだな、と思った。

読みながら私は自分の高校生だったときを重ねて、その視点が彼女たちとどうしようもなく離れたんだと思った。


私が高校生だったときに読んだなら、もっと違うことを、鮮明に感じたはずなのに、と思う。


たった2年が、ここまで違う生き物にしてしまう、ということを改めて感じた。

大人になりたくてなりたくて、背伸びしたくなかった。けど、
少しはきっと成長して、重ねる毎に違う言葉でつまり同じことを、ちょっとせつなくなるんだろうな、と思う。


ガーデン・ロストを読んでの感想でも解釈でもなく、作品の中から自分を見つめ返して思ったこと、です。



明日は教習所だし。

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