たばこ

私はたばこは吸わないから分からなかったけど、

ゆるして、って私の前で吸わなくなったたばこを一度だけ吸ったとき、君はどんな気持ちだったのかな。


座り込んでドアに背中を預けて私を見上げて言った

よく覚えてる


いつもだめだって言ったけど、そのときだけはいいよって言った。
私はなんて答えたら良かったのかなって今でも思う

本当に君が私にゆるしてほしかったのは、もっと別のことだったんじゃないかなぁ、って

ありがとう、っていって大好きなてのひらでたばこを吸ったけど、
私はいまも、たばこの味は君を通してしかしらない


これからも吸わないと思う

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