どんな願いでも構わないなら

君が幸せならいい、とか
どこかで生きているだけでいい、なんて

わたしはもう言えなくなった


誰にも渡したくなかった
生きているだけじゃ足りなくて、触りたくなった

きみがすきだという、わたしが知ったものは、そういう、どうしようもなく貪欲な、願いにもなれない欲だった


君に会えたら泣きたくなった
君の声で生きていけるけれど、それだけでは生きていけなくなった

笑顔なんてほしくなくてもっと誰にも見せないものを見せてほしくなった

わたしの前で泣けばいいと思った


いま君の声がするなら、

name
email
url
comment