撫ぜる手のひら

撫ぜる手のひら
今さびしいのは

一度も満たされたことがないからか
一度は満たされたからなのか


人の手のひらの中には離しがたい温度をもつ手のひらのがあると、しっているからだろうか

それともそんなものなど疑わしいと思うことが寂しさを呼んでいるのか


声の中にいると 逃げ出したくなるほど 君の温度から遠ざかる

一人蹲っていると 君の声ではなく言葉だけが響いていく


これを孤独などとは呼ばないことだけは分かるけれど、

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