喉元にけもの

奪いあえるなら命だってよかった
交わし合うなら殺意だってよかった

僕の喉に君は歯を立てる
欲しいものは別にあるくせに

あたたかい、なまぬるく鉄くさい
ほんの数十秒で固まり始めてゆく
その鮮烈な赤い不快感でさえ 君の渇望を塗り替えはしない

指先にこもった力が、僕の腕にその渇望の行く先が僕の中にないことを浮かび上がらせる

奪いあえるなら命だってよかった
交わし合うなら殺意だってよかった
喉元に立てられた歯が僕を殺したってよかった

僕の命では奪えない、君の心臓


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ひとりで、生きていけるなぁと思う
それがだめなひともいるし、できるひともいると思う。定義とかは横に置いて。
そうだったなぁ、と。私は本当に一番奥で、誰かを必要としないなぁ 気のせいか。
それがやましい。それがコンプレックスなんだなぁと思う。でもそれは誰かいないとだめだってことなんじゃ?と思うけど、そうだろうな、じゃあ誰かとと思って生きていこうとすると、
やっぱりどこかで行き当たってしまう。
ひとりで生きていける、というより、誰かとふたりって意味で一緒にいれないんだな、と。
仲良くだってできるし、誰かと眠れもするし、好きにもなる。けど、最後の最後でどうでもいいのだ。やましい。さもしい。

そもそもふたり、に対する憧れとかあるのか。な。わからん。

西炯子の作品を読み漁ったりもしたが、なんだかこじらせもした。笑

ふたりってすごいことだ。奇跡だ。
君たちがずっとずっと幸せで、お互いがかけがえないといい、と思う。

という気持ちから、
命だって奪えるのに、お互いの何者にもなれないふたりの話などを描きたいなぁと思いつつ。わりと自分の中でぐるぐる回っているテーマだなぁ。

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