シーイング

シーイング
星を見ていたのは

流れ星を探していたわけでも
星を結んでいたわけでもない


ただとおくから降る、死と時が混じり合う光にひどく惹かれていた

瞳の中で光る星に瞼を閉じるのを躊躇っていた


輝きを見ている
僕の中の哀しみを僕は追っている

その光を見ている
輝きの向こうの、横たわる明滅を見ている


瞼を閉じたその星を見ている

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