白の問

白の問
雲を追いかけて
どこに行くんだいと聞いてみた

答えがないのは知っていただろう

残酷な問いだと気が付く前に僕は走り出していた


恐れは振り切れるかい
足は止まらないのかい
止まれないことに怯えないかい


そもそも思うこともないのかい?


それでも浮かぶ白は僕を追い越していく僕が問いを嚥下した後に、答えもせずに流れていく


(いつか消えることがひどく寂しくはないのかい?)

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