蝶
笑顔ばかり繰り返して
白紙の回答ばかりばらまいていた

指先が優しくて
声が甘くて
瞳が好きだと語っても、わたしはどこにも飛び込めない

君は奪ってくれるのかな、どうしようもなく強い力で

非現実なストーリィをほんものにして、さよならさせるぐらい好きにさせてくれるのかな

何も語らずに求めるのはひどくずるい行為だと知っている


それでも人の中に、私は探しているものがあるのだと、君も教えてくれたらいい


ひどい人を好きになったんだ、君は知らないだろうけど


逃れられない蜜は甘くなんかない
それでも私を引き寄せる味を

君にどうか教えてほしい

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