おだやかな恐怖

いつか 君がいなくなるんだと思ってた

いつかいつか、たぶん今すぐ、明後日とか一ヶ月後とかそれくらいの現実感を持って、君はいなくなるんだと思っていた

今、隣にいる君さえ、本当に儚く、もう幻なんじゃないかと思う

そう思っては自分の思考で自分の心をちくちくと刺しては君はいなくなるんだと何度も僕はそよ風に当たるように思い当たるのだ

本当に、いつか、君はいなくなるんだ。

だから、とかは思わない。
ただそのことを僕は寄せる波のように自分に告げる

おそろしい

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