an echo

すごく驚いたんだ

この小さな街で 僕たちの声が響く
出会うものの数も 出会う人の数も少ない

なのに反響する声は みんな 愛してとか愛してとか愛してとか
どんなに大きな街の真ん中にいても
こんなに寒い風が吹くいかにも寂しげな街の交差点の真ん中でも

同じ音がずっとずっと聴こえてる

僕たちはずっとひとり言を言って
その反響音ばかりが聴こえてるんだ
その反響にひとりで勝手に共鳴するんだ


街で一番高そうな屋上を探して登った
誰か 誰かって口をついてでた

小さな街は正しく寂しいかい

誰かが泣いている 聴こえている
応えられる音だけが 繰り返し響いている 僕の中にある音にだけ かえす

それでもこの街をきれいだと思う

_

an echo という字面が好きだなと思ったので

愛してでも殺してでも何でもよかったんですけど
自分の中にあるものしか結局見つけられないけど、はた、と知らないものに出会う瞬間ももちろんあって。

人口が比較的多い街から来た同期と花火を見に行って、一番大きなお祭りに行って、人がすごいと聞いていたけど思ったほどではなかったときになんかチクリとしたものを私が街に刺してしまった気がした

仕事辞めたい期を抜けて続けて行きたい期に入り、そろそろどっかで爆弾が落ちて泣くことになるのだなという気がする。わかる。予言してもいい。
それにドキドキするのはなんか変だけど。

うむ。
北の地は寒い。

name
email
url
comment