ハレーション

夜空が意味を失って あらゆることが二面性しか持たず 裏返るのを待っている

朝が来なくても夜はずっとあって それは本当は私が生まれた時から決まってる
夜があるから朝があるのだと言っていた私が死んでしまった

泣きながら生きるほど 君のことが好きだったわけじゃない
道路の隅に落ちている 8月を通過した私

世界が広ければ広いほどいいな どこかに君のいる余白があるかもしれない

きらめいた音楽 ひとつも知らない君の小学生だったころ
それらはずっとずうっとそのままでいい ずっと勝手に佇んでいればいい 

夜空も8月も失われた余白だらけの世界 どこにもないね どういう種類のやさしさも 命の質量には敵わないって決まっている 

私の心は 君の住処じゃないのよ 


_

誰にも言えない。
最近ずっとそう思っていて。誰かに分かって欲しいと思うことがあって、でもそれを打ち明けられる人が見つからない。きっと、あなたもあなたもあなたも、話を聞いてくれて、正しい言葉をくれて なんなら似たようなかなしみをきっと 分け合ってくれるのだと、分かっているのに 苦しくてでも誰とも分け合うことのできない思いのようなもの。
を抱え続けていて それは間違いなく苦しいのだけれど もしわずかにでも受け取り損ねられてしまったら 私はいよいよ立ち上がれなくなるのではと 思っているのかな。違うかも。
私の覚悟が足りないのかもしれない。それを吐き出した瞬間、またひとつ終わってしまうからかも。
かなしみや苦痛にさえ、執着しているのかもしれない。

私は小さいころから「いつか死ぬ」ことが、おそらく「怖く」て、
いつか死ぬことを受け入れる方法を見つけるためにたぶん生きていて、でもまだ見つけられない。

生きることはいつか必ず死に裏返る。そういう結末みたいな白黒に全てを落とし込むことは たぶん間違っているのだと思う。
でも今は そういう 結局、みたいなちょっとやさぐれた気持ちなのだと思う。

元気はないです。でも元気です。

name
email
url
comment